TRIBUS2022募集テーマ|リコーの担当者が語る!『お客様の事業を通じて実現する、脱炭素社会×循環型社会』

TRIBUS2022では、循環型社会の実現や製造現場の課題解決、印刷技術の応用などリコーの技術や事業領域における6つのテーマで、事業の加速を目指すスタートアップや起業家を募集しています。
この記事では、各テーマの担当者から事業内容や抱えている課題、協業への展望について紹介します。


●募集テーマ
脱炭素社会×循環型社会
お客様の事業を通じて実現する、脱炭素社会×循環型社会

●登壇者
原田忠克
株式会社リコー リコーデジタルサービスBU/日本極統括 環境・エネルギー事業センター



●事業内容について

「環境保全と利益創出の同時実現」に向けたリコーの環境経営の歩みは、環境推進室という組織を作った1976年から始まりました。1995年には日本で初めてISO14001認証を取得し、現在は環境経営第2ステージとして、「お客様と共に進化する環境経営」を目指しています。

環境・エネルギー事業としては脱炭素社会と循環型社会の実現に取り組んでいます。
脱炭素社会に向けては、電力デジタルサービスや地域脱炭素支援、循環型社会の実現に向けては廃プラ循環ソリューションを行っています。御殿場にある環境エネルギー事業センターを実証の現場とし、全国からグローバルに広がるようなビジネスを展開します。

また、「脱炭素社会に貢献する商品・ソリューションの提供を通してお客様、社会の脱炭素化を目指す」という主要戦略を掲げ、お客様・地域の脱炭素化につながるリコーならではのエネルギー&ソリューションの拡充を目指しています。事業基盤の強化・人材・インフラに関しても、リコーグループの環境・エネルギー事業部門となるリコージャパンやリコーリースと連携して、電力販売ビジネスをより強靱に、成長軌道に乗せることを考えています。


●具体的な取り組み

主要戦略は2点を想定しており、一つ目は「価値提供を実現する」として、電力に関するデジタルサービスのテーマを設定しています。たとえば事業所などのエネルギー・CO2の見える化サービス、また、省エネ等の最適化提案などの電力周辺のデジタルサービスとして、ブロックチェーン技術による再エネトラッキングやVPP(バーチャルパワープラント)といった領域です。
主要戦略の二つ目となる「事業基盤強化を実現するテーマ」では、再エネ化を支える電源関連テーマとして、市場の電源確保や、PPA・卒FIT・FIP・地域新電力に取り組んでいます。

電力デジタルサービス・再エネトラッキングに関しては、2022年4月より地域新電力・恵那電力での実証を行っています。リコーと日本ガイシ株式会社で恵那電力の発電した電力と、電力需要家に消費された電力をトラッキングしています。ブロックチェーンを使い、発電場所、使用場所、どの蓄電池を経由し、どの需要家で消費されたかを見ています。

脱炭素化領域では、「地域の脱炭素化支援活動」を行っています。補助金を使った脱炭素計画の制作を支援、自己計画をつくるためのお手伝いをしています。将来的には公共施設での再エネ設備やZEB化のご支援、地域内民間企業での再エネ導入・ZEB化・地域への再エネ共有支援を行いたいと思います。

続いて、循環領域では、「廃プラスチックに関する取り組み」を行っています。日本では一般・産業廃棄物合わせて822万tのプラスチック廃棄物があります。マテリアルリサイクル・サーマルリサイクルはされていますが、100万t以上が単純焼却・埋め立てされている100万tのリサイクルへの取り組みが求められています。

また、リコーではハンディセンサーの結果をスマホに連携することで、7つの樹脂・プラスチックを判別することができる「樹脂判別ハンディセンサー RICOH HANDY PLASTIC SENSOR8 B150」を開発しました。樹脂生産量の4分の3を占めるポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、PET、ABS、ポリカーボネートという7種類を判別できます。材質が不明の廃プラスチックを判別し、マテリアルリサイクルを支援します。

参考情報
再エネトラッキング実証事業 https://jp.ricoh.com/release/2021/1112_1
樹脂判別ハンディーセンサー https://industry.ricoh.com/handy-plastic-sensor
リコーの脱炭素ソリューション https://www.ricoh.co.jp/solutions/smart_energy


●解決したい課題

課題提起として、脱炭素社会構築への貢献として再エネや、新規エネルギーソリューション、電池のリユース、蓄電池ソリューション、地域に貢献する脱炭素ビジネスソリューションを行っております。循環型社会としては、樹脂判別ハンディセンサを活用した廃プラ循環ソリューションや、リサイクルプラスチックとプラ代替など、事務機器のリユースアセットを活用した新規循環型ソリューションを皆さまと一緒に考えられたらと思っております。


●協業への期待

ベンチャー企業で、再エネビジネスをスタートしている方、地域の電力周りのソリューションに取り組まれている方とのコラボレーションを期待しています。 また、ニッチではありますが、ハンディセンサを使用したデータ領域で、廃プラ循環ソリューションで循環させるための仕組み・ソリューションを考えている方にも応募いただきたいです。

電力の逼迫は社会課題にもなり、再エネトラッキング・VPP事業の実証など、政府の補助金や実証事業も進んでいます。また、今後として「蓄電池」がキーワードになる考えており、リコーではすでに電池のリユースにも取り組んでいますので、いろいろな企業とコラボレーションしてみたいです。


●環境分野の事業機会について

環境省主体で、脱炭素化を目指して「脱炭素の先行地域」として100の地域を選ぶことになり、うち26箇所が選定されました。また、内閣府では地域からデジタル化に取り組む「デジタル田園都市国家構想」という大きな取り組みがあります。政府としても、170兆円相当の予算を脱炭素再エネ分野に投入する予定です。

また、廃プラスチック・リサイクルについての動きとして、2022年4月の「プラスチック資源循環促進法」があり、プラスチック製品をつくる事業者がリサイクル・リユースできる設計を行い、廃棄物が循環される計画を立てようとしています。もう1点は欧州ではサーキュラーエコノミー(循環経済)が活発に動いており、この流れが来るのではと思います。


●最後にベンチャー企業のみなさんに一言

環境分野を実際に事業にするためにはハードルがあります。チャンスはありますが、非常に難しい分野であり、私たちも、大きなビジネスをこれから作ろうと取り組んでいます。循環型社会・脱炭素社会の実現に向け、ぜひ一緒に考えて取り組んでいけそうな方はご応募・ご検討いただければと思います。




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